アメリカ貧乏旅行10日目、恐怖のホテルで

kuboken

2008年04月02日 07:07

1981年2月24日、フロリダ州オーランドで予約した宿屋は1泊4ドルという格安料金。

ディズニーワールドで楽しいひと時を過ごした後、バスディーポで荷物を受け取り宿屋に
向かった。シングルルームではなく、ひとつの部屋をシェアするんだそうです。YMCAの
ような宿泊施設だと思っていました。

宿屋の1階で宿泊代金4ドルを払い2階の部屋に案内されました。階段を上って2階に
ゆくとまっすぐな廊下になっており、正面の壁にはTVが1台、廊下の椅子に座り昼間か
らビールを飲んでじっと静かにTVを見ている宿泊客(らしい人)が2~3人。

こちらを一瞥しただけで、また視線をTVにむけた白人は、野球帽をかぶり目の下には
大きな隈があり、なにやら不健康な感じです。

廊下の隣にある部屋に案内されました。大きな部屋には2段ベッドが4つあります。8人
部屋ということらしいです。入り口近くの下のベッドが私のベッドとなりました。

不思議なのは、部屋の真ん中にバスタブが1つ置かれていることです。目隠しのカーテン
はありません。う~ん、どうやって風呂に入るんだろう。

チェックインしてしまったものの、こんな危険そうなところにいつまでもいるわけには行きま
せん。パックパックに入っている貴重品をDパックに詰め込み、散歩に出るような感じで
宿屋を出ました。

夜になっても、ホテルに戻る勇気はなくバスディーポの長いすに座り本を読みながら時間
がたつのを待ちました。

深夜2時、意を決して宿屋に戻りました。階段を上がり2階の部屋へ。何人宿泊している
か分かりませんが、部屋は真っ暗で宿泊者の寝息だけが聞こえます。

自分のベッドに横になり、貴重品をおなかにかかえて朝が来るのを待ちました。もちろん
部屋の中央に置かれたバスタブで風呂に入ることなど、ありえません。

ベッドでうつらうつらして朝5時、ようやく空が明るくなってきました。荷物を全部かかえて
宿屋をチェックアウトしました。

睡眠不足でアメリカ旅行11日めの朝を迎えました。


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